まんぼう 翻車魚倶楽部
航海日誌since July 2000

★川上村でキャンプ♪ しじみ編(H13年)

 今年も行ってきました「ビブリッジ自然キャンプ場」

天気も良く、八ヶ岳がきれいに見えました。

 今年は薪ストーブ仲間のKさん親子とご一緒しました。Kさんは長女(高校1年生)と2人で。その様子をまんぼうは、ちょっぴり羨ましそうに眺めていました。

        「うちの子達は、いつまで一緒にキャンプに来てくれるのかなー」
        「子供達が来なくてもいいでしょ、私と2人でも」
        「・・・」


なんとも重苦しい中堅夫婦の雰囲気を明るくしてくれたKさんちのビーゴちゃん →

 それから今回は、まんぼうの妹も参加。7人と1匹という、いつもより賑やかなキャンプとなりました。

←賑やかです。なんてったって女が5人と一匹。

 出発前、まんぼうが「よし、今年は清里に行こう!」と突然宣言。
「な、なんで、清里ォ〜!?」
いくら観光地が近くにあると言っても、よ、よ、よりにもよってそんなミーハーな所に行きたがるなんて・・清里に行って清泉寮でアイスクリーム食べましたぁ〜、なんて恥ずかしくて親兄弟にも言えやしない。

 よくよく訳を聞いてみると、最近買ったMTBで走りたいらしい。
「昔は、清里といえばサイクリングだったんだー」

 実は去年、キャンプ場でフリマをした時、お隣のお店で売っていた女性用のMTBを衝動買いしてしまったのです。最近になって、ようやくしじみが乗ってみたのですが、その乗り心地のよさにびっくり!以来、自転車熱に火がつき、いつか「輪行しよう!」と話しが盛り上がり、まんぼう用にと新車を購入。そのデビューに清里、となったのです。

 所が、勇んで自転車を積み、いざ清里に行ってみると、車と人の多さにビックリ!妹と子供用に自転車をレンタルしようとしたのですがナント、料金の高いこと!!それに、この車の多さでは危なくてサイクリングどころではない。

 あ〜、世の中は車社会なんだなー

とつくづく思い知らされる。あー、ヤダヤダ。

 結局3人は、清里一帯を巡走しているピクニックバスなる物に乗り、目的地に向かうことになりました。
 目的ったって、自転車でシャララ〜ンと走りたかっただけだから、妹にどこに行こう?と言われてもねー。で、ガイドブックなんていうのを買って見ちゃったりして・・で、最近出来たという『萌木の村』なる所に行き、そこで昼食をとることにしました。

 一足先に自転車で萌木の村に着いた私達は、駐輪出来る場所をあちこち探し歩くが、なかなか見つからない。

ここでもやっぱり自転車は肩身が狭い・・・。

 昼食はオープンテラス風の所でホットドッグ&地ビール!それがサー、こういった所ってー、どこまでもこじゃれた演出でー、何故かそこには小さなメリーゴーランド?があるのサー。時々涼やかなオルゴール音楽と共に、お嬢ちゃんとか乗せちゃってー、それがグルグル回るわけー。

一同「・・・・」

 バスのルートの関係で、ぐるっとと遠回りをしなければならない3人をバス停で見送り、駐輪した場所に戻りがてら「萌木の村」の中のお店を見て回ることに。点在しているおっしゃれ〜なお店は、どこも清里マダムで溢れかえっていた。こっちは、なーんにもない山の中でキャンプをして3日め。
「私達って、臭いかなー」
「んなことないだろ」
なんて言いながら突如まんぼうが、とある店に入っていった。ポプリの店か?すでに表にも、くっさ、い、いや、イイ匂いが漂っている。案の定、まんぼうは店の小さな戸口に立ちふさがるように立つと

「うっ、倒れそう」

私はあわててまんぼうを引っぱり出すと、逃げるようにその場を立ち去るのでした。
 
 しかし、悪夢はその後やって来た。

 次の目的地、清泉寮までの道のりは約4キロ弱。それがずーっと急な登りなのだ。300bも登らないうちに、太股はパンパン、息が切れて遂に自転車から降りて押すことに。
 のどが渇いた〜、もう限界だ〜!叫ぶ私を後目にまんぼうはどんどん先に行ってしまう。と、何かの看板を見つけた。
「サイクリング・・ロード?」
あるじゃん、「清里といえばサイクリング」の名残り。

 排気ガスまみれになるアスファルトの歩道から小川がせせらぐ森の中に入ると、肺の中が清められた様な感覚になる。汗もすーっと引いていき、蛇行しながらの上り坂もギアチェンジの絶好の練習になり、あっという間に行程の半分ほどを上ってしまった。小鳥のさえずり、澄んだ空気、たっぷりのマイナスイオン、小川のせせらぎ、世の中には他に誰もいないのではないかと思うほど静かな森の中は、幸せな時間が流れていました。
 と、うっとりモードの私の耳にまんぼうの叫び声が。
「み、道が違う!」
そう、その八ヶ岳公園サイクリングロードは目的地から遙か離れた所に延びていたのでした。

 がっくり肩を落とし、再び地獄のようなアスファルト上り坂行脚に出発するのでした。

 なんとか、かんとか清泉寮が見え始めた所で「キープファーム」の看板。すぐ横で、ウシの乳搾り体験をしている。そこでボ〜っと休憩していると、なんともポップカラーなバスがこちらに上ってくる。
「あ!3人が乗ったバスだ」しまった。追いつかれてしまった。
「違う、違う!清泉寮はまだー!」と叫んでも、もう遅い。バスが止まり、ニコニコ顔の3人が下りてきてしまった。

←仕方がない。乳搾りでもするか・・という事で挑戦!


     最初はこわごわ触っていたのですが、慣れてくると
     「柔らか〜い」「あったか〜い」「たのしー!」
 乳搾りを堪能した娘達は「清泉寮のソフトクリームって、もう、めっちゃんこ美味しいんだよ〜」という言葉に吊られ、歩いて目的地に着いたのでした。

 夏休みには必ずキャンプに来ているのに、一度もお友達にお土産を買うことがなかった娘達は、お土産吟味に余念がなく
「こんなに楽しい所があったなんて、知らなかったヨ〜」
と楽しそうで、まんぼうにとっては、なんとも複雑な一言でした。
 その後、自転車で駐車場に向かったのですが、坂を下ること約1分で到着。往き道の、あの苦労は何だったのだろうか?

    

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