まんぼう 翻車魚倶楽部
航海日誌since July 2000

★2000年7月★
 午後4時頃公民館に戻り、数人に分かれて本日お世話になる農家の方の家に向かう。私たち男4人がお世話になる、Bさんのお宅は、このあたりでは普通の農家で、数年前までは台所は土間で、かまどがあったと言うことだ。トイレとお風呂が外にあるのはいかにも農家らしい。
 シャワーを使わせていただき、さっぱりとしたところで、さっそくビールでお疲れさまの一杯が始まる。至れり尽くせりのホスピタリティーだ。自宅へ見ず知らずの人間を迎え入れるのは、とても大変のことだろうと思う。とても親切に気を遣って頂いた。すこし石原都知事に似たBさんでした。

そして再び、夕方6時半公民館へ集合。
『里山トークセッション』と夜の宴会
 今森氏とBE-PAL編集長と地元世話人のH氏の『里山トークセッション』と銘打った話が始まる。現在の農業の現状と環境保全、理想と現実のギャップ。などなど、複雑に絡み合った”今”が熱く語られた。
 いつまでもこの自然を残して欲しいと思う、われわれ外からの人間と、残したいけれど生活ためには残していくのがとても難しい地元の方。棚田のオーナー制度などいろいろな意見があるらしいが、今すぐ結論が出る問題ではない。
地鶏のすき焼き つきない話ではあったけれど時間もかなり過ぎ、ようやく宴会となった。メインメニューは『地鶏のすき焼き』こんなすき焼きははじめていただいた。実はすこし”えっ”と言うのが正直なところだった。『すき焼きは、牛でしょう。ここなら近江牛でしょう。』と心の中で思いながら、ビール片手にいただくと、これが”うまい”ではないですか、鶏肉独特の臭みもなく、タップリ入った野菜との相性もぴったりであった。地元の、各地区自治会差し入れのお酒もたくさんあって、飲み放題の状態で、今森氏を囲んでの楽しいひとときとなった。最後には地元の踊りも始まって宴会は最高潮となった。
今森さん
鮒寿司 宴会もやがてお開きになり、宿泊先のBさんの家に戻り、そこで再び宴会の続きとなった。隣に住んでいるNさんもいらして、そしてなんと、鮒寿司までご馳走になった。はじめて食べた鮒寿司はチーズのような、まこと珍味であった。今では高級品だそうだ。明日は5時起床で、早朝の棚田見学ツアーなのに、みんな大丈夫だろうか、などと思いつつ、日付が替わる頃、床につきた。
★『早朝棚田見学』7月16日
 遊びに行くときは、どんなに遅く寝ても、不思議と起きる時間の前に、目が覚めてしまう。5時起床の早朝オプショナルツアー『朝の棚田見学』。参加者は、ほとんど全員。みんな子供の頃に戻っていた。
 2日目の今日はどうやら上天気。琵琶湖に朝日か反射してとてもきれいだった。朝のすがすがしい空気の中、軽トラックの荷台にのって早朝棚田ツアーが始まる。あきらかに道交法違反だが、誰も気にする様子はない。農家の人も多数参加してくれて、熱心に棚田の説明をしてくれた。。
 
 朝食を食べて、9時自治会館へ集合。本日のメインメニューは『ため池周辺での自然観察』
今森氏がかつて調べた仰木周辺の生態調査などの説明や、昆虫採集での捕虫網、三角缶、三角紙などの器具の使い方などのレクチャーをうける。今日はピーカンの天気の為、棚田へは軽トラック違法乗車で向かう。今日は真夏の陽射しが照りつけている。
 農業用のため池がこのあたりには数多くある。それぞれの池は、近くにあっても、池の深さや大きさの違いにより、それぞれ違う生態系を持っている。そこに暮らす生物も違ったりする。
 この池でかなり長い間自由時間となり、トンボを採る人やミズスマシ、源五郎、それとモグラを捕まえた人もいた。このとき、今森氏から昆虫採集の実技講習や、カメラのマクロレンズの使い方の説明もあった。

そして,昼食をいただき、閉会式があって、午後3時頃解散となった。



 第2回目は、9月23日、24日の予定で開かれる。

    

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